最近は副業が可能な会社が増えたり、リモートワークの普及によりスキマ時間で副業するというのがスタンダードになってきました。
ただ、副業を始めたいと思っても「副業のお仕事はどうやってみつけるの?」「副業に取り組みにはどんなスキルが求められるの?」「きちんと報酬はもらえるの?」などまだまだ副業に対しての疑問や不安はあると思います。
そこで今回はこれからWeb広告に関する副業を始めてみよう!と思っている方に、案件を見つける方法や実際に求められるスキル、業務の流れなどを具体的な事例を踏まえて紹介していきます。
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Web広告運用は副業でも可能な理由
この記事を読まれているあなたは、広告代理店などで勤務していてWeb広告の経験がありスキルを持っている方々だと思います。
結論でいうと、Web広告運用は副業にとても向いている業種です。
その理由は以下の通りです。
1.特別な場所やツールが必要ない
Web広告の運用は広告アカウントを作成すれば配信が可能です。
Google広告やYahoo!広告、Facebook広告などもアカウントさえあれば広告配信は可能です。
つまり、副業を始めるのに特別なツールや場所が必要ないため身一つで始められます。
広告を運用してほしいクライアントがいれば、すぐにスタートできるのがWeb広告運用の副業です。
2.資格などが必要ないのですぐ始められる
Web広告の運用を始めるのに、特別な資格や認可などは必要ありません。
つまり、誰でもスキルさえあれば業務に取り組めるということです。
また、WEBデザインのようにセンスや感性などで左右されるような業態でも無いので、Web広告を学んだ人であればすぐに始められます。
副業でWeb広告運用をするメリット
Web広告は副業でも可能だと理解していただけましたでしょうか?
次に、副業でWeb広告運用するメリットについて紹介します。
1.空いた時間で作業できる
広告運用は広告データの分析や広告文の作成、キーワードの登録などがメインの業務です。
クライアントとの会議を除けば、基本的に作業タイミングに縛られず「いつでも・どこでも」広告運用はできます。
例えば平日は忙しくても土日で作業する、自宅で夜間に作業するなど、スキマ時間でできるのがメリットの1つです。
2.初期費用がほとんどいらない
Web広告の業務は、PCとネット環境があればすぐにスタートできます。
設備や場所などを用意する必要はないので、副業を始めるのに初期費用がほとんどかかりません。
いざ始めるとなって初期費用がかかってしまうとハードルが上がってしまいますが、そのハードルがぐっと低くなるのもWeb広告運用のメリットです。
3.収益が安定化しやすい
クライアントの代わりに広告運用をすると、手数料として報酬を得られます。
サイト制作やデザインなどは、納品して制作費を貰えばそれで1つの案件が終了します。
Web広告運用の場合は、広告運用が続く限り報酬はもらえるので収益が安定化しやすく、毎月の固定収入を得ることが可能です。
Web広告運用の副業で活躍するために必要なスキルは?
では実際に、Web広告運用を副業にして副収入を得ようと思った際に必要になってくるスキルとはどのようなものがあるのでしょうか?
今回は、必須で求められるスキルと持っていると有利に案件に携われるスキルを紹介します。
1.広告運用スキル
まずは当然ですが、広告運用のスキルが必要です。
検索広告の場合であれば、
- キーワードの選定
- 広告文の作成
- 入札単価の策定(手動入札の場合)
- 作成した広告のアカウントへの入稿
- 配信後の運用調整
といったように内容を決めて入稿し、運用するまで1人で対応することがほとんどなので、ただ広告運用ができるだけではなく、自己完結できるスキルが求められます。
2.幅広い媒体への対応
クライアントの要望や商材サービスによっては、検索広告だけでなくディスプレイ広告や動画広告、アプリ広告まで対応が必要になるシーンがあります。
そのため、GoogleやYahoo!のみならず、幅広い広告媒体の運用経験が必要になってきます。
3.営業力を含めたフロントワークスキル
広告運用の副業には、まず案件を発注してもらう必要があります。
そのためには、自分の経験やスキルなどを伝えてクライアントから信頼をもらい、広告運用を委託してもらうという営業が必要です。
また、定例会での報告や、クライアントからくる質問なども自分で対応する必要があります。
こういった広告運用以外のスキルも副業を始める際には求められます。
4.クライアントの問題を解決する提案力
広告をすでに行っていても、広告に対する理解が十分にあるクライアントばかりとは限りません。
商材に対して広告を実施するとなった場合でも、目的やKPIなどによっては広告以外の手法も同時に取り組む必要があるかもしれません。
目的とKPIなどに応じて適切な提案をして、広告効果を最大化する力が必要です。
5.クリエイティブの制作スキル
クリエイティブ制作スキルは必須ではありませんが、持っていたほうがより案件獲得や報酬に繋がりやすいスキルと言えます。
例えば、ディスプレイ広告を配信したいと要望されても、クライアント社内にバナークリエイティブの制作体制がない場合などもあります。
そういった際には、バナーの制作を依頼されるケースがあります。もちろんデザインなどの制作はできなくても、デザイナーに別で依頼すれば対応はできます。
自分でできたほうがより効率的ですし、ターゲットや訴求などは明確に把握しているため効果的なバナークリエイティブを作成できます。
Web広告運用の副業で案件を獲得する具体的手順
ここまでWeb広告が副業に向いている理由、メリット、必要なスキルなどをお伝えしてきました。
次に、実際にWeb広告の副業案件を獲得するための具体的な方法をお伝えします。
1.本業の付き合いで個人的に案件をもらう
まずは、本業でのクライアントや付き合いのある会社から個人的に案件を発注してもらう方法です。
ただ、クライアントとの関係性や本業の会社の規則などが関係してきますのであまり推奨されるやり方ではありません。
2.知人などの紹介
次に、知人やお付き合いのあるクライアントから案件を紹介してもらう方法です。
知人の勤務先企業や取引先企業、クライアントの子会社や関連企業を紹介してもらい発注を頂くという流れです。
紹介手数料という形でフィーを紹介者に支払うこともあったり、紹介先との企業との関係によっては、紹介者との関係性も悪くなるというケースもあるので注意が必要です。
3.ブログやSNSで集客
この方法には時間がかかりますが、成果が出れば断続的に案件を発注してもらえる可能性があります。
例えばTwitterで広告運用に関しての情報を発信し続けてフォロワーを増やす、ブログを作成し広告運用のノウハウや体験談などを載せるなどによって個人的な知名度を高めフォロワーや読者から案件に関する相談をもらう方法です。
ブログでの集客が出来てくれば、AdSenseなどによる広告副収入も入る可能性があり、一石二鳥です。
4.クラウドソーシングサービス
最もスピーディかつおすすめの方法です。
昨今副業ブームというのもあり、案件を発注したい企業と案件を受注したい個人や企業のマッチングサービスが数多くあります。そういったサービスに登録し、案件のニーズとスキルがマッチしていれば応募し発注を受ける流れです。
ただ、発注を獲得するには案件実績やクライアントのニーズに確実に答えられるというスキルが非常に重要です。
広告運用は需要も供給も多いので、1案件に対して10人以上の応募があるというケースもあります。
【インタビュー】Web広告運用の副業で実際に活躍している方にお聞きしました
■澤田直弥さんのプロフィール
大学卒業後ECコンサル企業に新卒入社し、広告運用に携わる。
月間数億円の広告運用やチームビルディングも行う。
一方副業にもトライし、これまで副業で携わった案件数は30件を超える。
現在は総合代理店にて勤務しつつ、副業でも常時5件以上のクライアントを抱え二足のわらじで収入を得る。
澤田直弥さんのご経歴・現在の働き方
スキルバ:まずは澤田さんのご経歴と現在の働き方を教えていただけますでしょうか?
澤田氏:大学卒業後、EC系のコンサルティング会社に勤めておりまして、サイトの制作やWebコンサルティングを学びました。
その中でWeb広告にも取り組むようになり、通販、単品通販問わず、EC領域の広告運用を「Google」や「Yahoo!」「Facebook」のようなさまざまな媒体で行っていました。
その後、総合の代理店に転職しまして、現在も本業としてECだけでなくtob領域、toc領域を含めた様々な広告運用に携わっています。
副業でもやっていることはほぼ同じで、実際に広告を運用する業務はもちろん、現状の効果測定やレポーティング、改善点や施策の提案などを行っています。
スキルバ:本業と副業、二足のわらじで広告運用に携わっていらっしゃるのですね。副業はいつ頃、どういったきっかけで始められたのでしょうか?
澤田氏:副業を始めたのは、今から4〜5年前だったと思います。とくに大きなきっかけはなく、やってみようかなくらいの気持ちで始めました。
僕の場合、本業で得た知識・知見を副業に活かすといった相乗効果が得られるので、いまのところは今後もダブルワークの形態を続けていくつもりです。
本業と副業を両立させるためには『タイムマネジメント能力』が重要
スキルバ:本業と副業、2つの軸でご活躍されている澤田さんですが、兼業していくのはなかなか大変なことだと思います。2種類の働き方を両立させるために意識している点や注意している点などをお聞かせいただけますか?
澤田氏:意識しているのは、本業が始まる前の時間や終わった後の時間の有効活用ですね。どんな仕事にもいえることですが、とくに兼業となると、すきま時間を有効活用するためのタイムマネジメント能力は重要だと思います。
あと当たり前な部分ですが、タスクやToDoリストを入念に把握しておくことも意識してます。
本業と副業で同じ仕事をやっていると、打ち合わせの時間やスケジュール、クリエイターさんへの連絡事項などが混線してしまうこともあるので、そのあたりの確認は日頃から徹底していますね。
スキルバ:素晴らしいと思います。本業もこなしながら長期間継続してクライアントに満足いただくためには、スケジュールや時間を管理する能力も重要なポイントになるわけですね。
副業で広告運用に携わるメリット
スキルバ:副業で広告運用に携わるメリットとして、澤田さんが実感しているポイントはどのあたりになるのでしょうか?
澤田氏:やはり、本業の給料以外に収入が得られるのは大きいですね。また、自分の頑張りが収入アップに直結するのもやりがいを感じるポイントだと思います。
会社員の給料と違って、副業ならクライアントにしっかりと成果を認めていただければ、その分の報酬を得られますからね。
広告運用のメリットとしては、特殊な法人以外は所持できないツールや企業でないと契約できないといった縛りが少なく「Google」や「Yahoo!」などの媒体にさえ入れれば、運用できる点が挙げられますね。
ノウハウやスキルさえあれば、いつでもどこでも働ける自由度の高さはやはり大きいですよね。
スキルバ:おっしゃるとおりだと思います。そうすると、今の澤田さんのライフスタイルは、理想に近い形を実現していらっしゃるのですね。
澤田氏:そうですね。自分がこうしたいなって思った部分はしっかり実現できているので、理想的なライフスタイルだと思います。
『クライアント目線の提案』が案件獲得につながる
スキルバ:現在、広告代理店にお勤めの方やリスティング運用経験者の中には、二足のわらじを履きながら、理想的なライフスタイルを確立されている今の澤田さんの状態に憧れを抱く方も多いと思います。
そのような方が広告運用の副業を始めるにあたって、案件獲得が大きな障壁になるかと思いますが、澤田さんはどのように案件を獲得してきたのでしょうか?
澤田氏:僕の場合、まずは副業向けのサービスに登録しましたね。
その中で募集・紹介している数々のお仕事から自分のスキルを活かせそうなものを探して、自分の経歴やスキルから「こういった解決方法を提示できますよ」といったアピールをしました。
スキルバ:なるほど。現在は当時と違って、副業向けに他種多様のサービスが提供されていますからね。
ただ、その中で駆け出しの方だと澤田さんのようなベテランの方と競合するわけですが、個人の実績が少ない中で案件を獲得するためには何が必要だと思いますか?
澤田氏:自分独自のアピールポイントを明確に打ち出すことですね。
「自分であればこういった経験からサービスを提供できる」といった具体的な強みがなく、ただなんとなくで案件に応募しても実績や見せ方の部分で競合に負けてしまいます。
だからこそ、自身のノウハウやスキルを的確に伝える『営業力』が重要だと考えます。
スキルバ:たしかに自身で営業できる人は強いですよね。であれば、自分の強みをまとめた提案書やポートフォリオなども準備しておくべきでしょうか?
澤田氏:絶対に準備した方がいいですね。客観的視点から自己分析して、自分のスキルを洗い出してまとめたり、経歴や実績を明確にしておくべきだと思います。
僕の場合だと、さまざまな媒体で広告運用ができる点や、通販系の広告運用においてこういう事業者様に対してこういう運用をして、これだけの成果があったなどの経験・実績をまとめました。
スキルバ:たしかにクラウドソーシングサイトなどにもリスティングの案件自体はありますが、数年前に比べて競合は増えてますから、その分、競合との差別化や独自性を打ち出す必要がありそうですね。
スキル・経験が少なくても広告運用の副業は可能!
スキルバ:そもそもの質問になってしまうのですが、スキルが少ない駆け出しの方でも、広告運用の副業はできるものなのでしょうか?
澤田氏:できる、できないで言えば、「できる」と思います。経験が浅くても広告運用の基礎的な知識さえ身につけていれば、少なからずクライアントからのニーズはあります。
スキルバ:たしかに、ちょっとしたタグの設定や広告の出稿だけしてほしいといった案件もありますもんね。では駆け出しの方が案件を獲得するにはどういったアプローチが有効なのでしょうか?
澤田氏:自分のできる領域とできない領域をしっかり提示することが重要だと思います。例えば、検索広告であればここまではできるけどディスプレイはできないというように、自分ができない領域は正直に伝えるべきです。
大前提として嘘をつかず自身の力量を誠実に伝える姿勢が大切です。
もしその結果、発注をいただけないのであれば、現状の知識やスキルが足りていないことが分かります。本業の業務内で経験を補ったり、必要な知識・スキルを新しくインプットしたりといった今後の方針が見えてきます。
経験を補うために本業に力が入れば当然、社内の成績も良くなりますし、その知識を副業に転換できるといった好サイクルが生まれるので現状の力量を正しく理解し、案件獲得に届かないのであれば、経験を作りにいく動きが必要ですね。
未経験から広告運用の副業にチャレンジするためのロードマップ
スキルバ:まったくの未経験者が広告運用をやりたい場合、副業として案件獲得できるようになるまでのロードマップはどのような形になるのでしょうか?
澤田氏:ゼロからスタートするのであれば、まずは媒体のルールや特色を理解すべきだと思います。どういった広告が出稿できて、どのような層のターゲットにリーチできるのかなど、基本的な部分を熟知しておく必要があります。
あとは、アカウントの作成や広告のKW設定、広告文の執筆など広告出稿に必要な準備をさらっとこなせるよう身につけておくべきですね。
この辺りのスキルや知識は、ブログなどでやり方を解説してたりするので、活用して学んでいくのがおすすめです。
スキルバ:なるほど。では広告出稿後、運用していく方法やKPIを改善する手法を学ぶにはどういった手段が有効なのでしょうか?
澤田氏:広告を運用するにあたって、まずは自分のタイプを見極めることが重要です。
広告運用のゴールはKPIを達成することですが、僕の経験上そこまでの手段はそこまで問われない傾向があります。そのため運用者の性格や適正によって、手法が大きく異なるんです。
たとえば僕の場合、予算的に負けている広告出稿を削って、他の媒体に回すことで大きな勝ちを目指すといったわりと大雑把なタイプです。
しかし、人によっては、0.1%の細かい改善点を積み重ねて、1%の改善を目指すやり方の運用者もいるわけです。
ですので、自分の経験や性格からどういった運用方法が向いているかを判断し、必要な知識をインプットしていく必要があります。
たとえば、0.1%の改善を積み重ねる運用者を目指すのであれば、クリック率が発生する仕組みやクリック単価のロジックなどを学ぶ必要があります。
スキルバ:まずは、自分に合った運用方針を見つけることが重要というわけですね。中には、とりあえず実際に運用してみたいという人もいるかと思いますが、そういった方におすすめの方法はありますか?
澤田氏:実際に経験してみたいのであれば、自分のサイトやブログを作って1万円ぐらいの広告を出稿してみるのがおすすめですね。広告の動き方を実体験として学べることは非常に多いと思います。
他にもTwitterやインスタなどで広告を出稿してみて、ツイートやプロフィールの閲覧数などをチェックすることで、具体的な効果を実感してみるのもよい方法ですね。
最低限の知識やスキルの下準備はできたけど、案件が獲得できない状態であれば、まずは自腹でもチャレンジしてみることが大切だと思います。
ひとつの媒体に絞ってスキルを習得するのがおすすめ
スキルバ:現在、さまざまな広告媒体が存在していますが、満遍なく実践・学習する動き方が最適なのでしょうか?
澤田氏:個人的には、ひとつの媒体に絞ってスキルを習得するのがおすすめです。
さまざまな媒体を一気に習得するのは難しいですし、同じような動きをする媒体もあるので、まずはひとつを取得してからできる領域を広げていくのが効率的だと思います。
たとえば、Yahoo!広告とGoogle広告はほぼ同じロジックを使った検索広告なので、片方習得できれば同じ要領で対応できるんですよね。
他にも、Facebookでディスプレイ広告を運用する指標を学んだ場合、そのスキルをTwitterやLINEなどにも流用できるわけです。
スキルバ:たしかに、どの広告媒体でも基本的な考え方は同じですもんね。
澤田氏:そうですね。媒体ごとにルールや特性は違っても、概念として共通している部分も多いですからね。
逆に根底となる部分さえ押さえておけば、媒体ごとの細かい運用方法は適宜キャッチアップしながらやっていく形でもいいと思います。
広告業界の変化に適応するには『学び続ける姿勢』が必須
スキルバ:一通りのスキルを身につけた後に意識すべきポイントはありますか?
澤田氏:最新情報のキャッチアップは常に意識してますね。広告業界はルールやトレンドの移り変わりが激しいため、その速度に適応していくためのアンテナ立てや状況の変化に対する感度が求められます。
実際、僕が広告運用を始めた6年前に比べて大きく変化しています。
TikTokが広告出稿額の大きい媒体に成長したり、直近だと「Pinterest」という媒体が広告運用の取り扱いを始めたことで、それに対応できる知識やスキルが必要になったりだとか。
こういった変化に適応し、先行者利益を獲得するためにも、どれだけ早く業界の最新情報をキャッチして新しい動きをしていくかが重要ですね。
スキルバ:広告業界で活躍するために必要な努力ですよね。最新の情報やトレンドをインプットするだけでなく、スキルとして身につけるためにも、身銭を切って実践してみることが重要になりそうですね。
澤田氏:まさしくその通りです。結局、クライアントの気持ちに寄り添った提案をするには、自身で効果を測定するフェーズが必要になります。
広告運用の世界には裏道や抜け道はないので、地道に実践を繰り返し、自分の引き出しをどれだけ増やせるかが勝負だと思います。
引き出しを増やすためには、ブログや本からのインプットだけでなく、実際その場面に直面し、知識と経験を結びつける必要があると考えます。
その実体験によって、その後同じ場面に直面した場合の対応も早くなりますし、成果にもつながりやすくなるわけです。
スキルバ:なるほど、結局は行動あるのみという形に落ち着くわけですね。
澤田氏:そうですね。広告運用や代理店、マーケティングにクリエイティブなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実際は得た知識や過去のデータから改善点や施策をひたすら考え、取り組んでいくのがおもな仕事になります。
ですので、行動力や決断力も重要なポイントになってきますね。
管理画面の向こう側にいる人の気持ちに寄り添う
スキルバ:学び続ける姿勢が大切とのことですが、広告運用の最新情報の他にどのような部分を学んでおくべきでしょうか?
澤田氏:クライアントの商材の強みや競合他社の動向などは学んでおくべきだと思います。
広告の管理画面ばかり見て、数字を追っていてもユーザー目線の訴求になっていないケースがあるため、管理画面の向こう側にいる人に対して広告を出すことが重要ですね。
例えば検索広告であれば、ターゲットがどんなKWで検索するかを考える必要がありますし、ディスプレイ広告の場合なら、ユーザーにより伝わりやすく、クリックしたくなる広告を模索していかなければなりません。
ただ、クライアントの意向もありますので、ユーザーのニーズと上手くマッチングさせて最適な方法を提案するのが我々、運用者の仕事だと考えています。
スキルバ:お話を伺って澤田さんが長く活躍されている理由が伝わりました。専門スキルだけでなく、ビジネス的な観点から全体像を把握する能力も求められるわけですね。
澤田氏:おっしゃるとおりです。クライアント様によって要望はさまざまなので、市場の動向やニーズを理解し、凝り固まった考えではなく柔軟に対応していく姿勢が大切ですね。
副業に興味があるなら『まず一歩踏み出してみて』
スキルバ:最後に広告運用の副業に興味を持っている方に向けて、アドバイスをいただけますでしょうか?
澤田氏:まずはやってみるといった「踏み出す一歩」がすごく大事だと思います。
副業を始めるにあたって、時間の確保やクライアントとの直接的な対応に不安を覚える方も多いと思いますが、実際経験してみないとどういった結果が得られるかは分からないので、まずは気軽にチャレンジしてみるべきですね。
それに、副業を始めてもマイナスになることってそんなにないと思うんです。当然、時間や労力は必要ですが、それを差し引いてもプラス面の方が大きいのは間違いないありません。
私がこれまでやってきた経験から考えても、メリットしかないと強く感じていますので、副業の広告運用に興味があるなら、勇気を持って一歩踏み出してみることをおすすめします。
スキルバ:澤田さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
澤田氏:こちらこそありがとうございました。
※本コラムは、Web広告運用の副業で活躍している澤田さんからのご経験や実績を基にコンテンツを編集・作成しております。