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大学在学中からフリーランスとして活動、そして事業開発へ 「社会に価値のある仕事を問い続けたい」その想いの根源とは

プロフィール:阿部 諒(あべ まこと)さん

千葉県千葉市出身。慶應義塾大学在学中。複数社でのインターンを経て、独立。

現在も学業と兼業するような形で、友人と共同創業した会社を経営する傍ら、フリーランスとしてマーケティング関連の業務を中心に様々な案件に携わっている。

起業家を知る、スタートアップに出会う

スキルバ:阿部さんは現在大学生だと思いますが、大学一年生の時からフリーランスや”働く”みたいなことは考えていたのでしょうか?

阿部氏:いえ、大学入学時は働くことを意識したことはありませんでした。

周りの学生の大半が、大手や外資系企業に就職していくことを目指していたので、自分も当たり前のように名の知れた企業に就職し、それなりに稼ぐような人生を頭に描いていました。

そのため、大学入学時は特に何か努力することもなく、サークルに入って毎日遊び、大学の講義もサボり、アルバイト三昧の典型的な大学生の生活を送ってたんですよね。

大学入学後は、一年間は塾講師と工事現場のアルバイトをしていました。しかし、バイトや遊び三昧の生活にも飽きていたので、大学二年に上がるタイミングで新しいことを始めてみようと思い、人材サービスの会社でインターンを始めました。

その企業では、コーポレート・ベンチャーキャピタル(CVC)業務とメディア運用に携わりました。その業務を通じて、初めて起業やスタートアップ等の存在を知りました。

その後、1年間でおよそ150人近いスタートアップ起業家の方とお会いしました。誰もが知るような有名企業の肩書きを捨て、大きな社会課題を解決するために、日々身を粉にして奮闘する起業家の方のお話を聞く度に、スタートアップって本当に素晴らしいし、格好いいなと感じました。

スキルバ:それは素晴らしい経験ですね。人材サービスの会社で働いた後にも色々とチャレンジされていたと思いますが、どんなところで働かれていましたか?

阿部氏:その後は、自分も起業してみたいなという思いが募ってきていたので、インターン採用したい企業と学生をマッチングさせるイベントを企画したり、インフルエンサーの案件仲介事業をやってみたりしたのですが、あまり上手く行きませんでした。

大学三年生に上がり、いざ就職活動が始まる時期になり、自分の人生に関して、深く考える瞬間がありました。

そこで、「このまま就職活動をしたら、社会的名声や年収だけを追い求め、名の知れた企業の内定を取ることだけを考えてしまうのではないか」と思い、”働く”ということや、自分に何が向いているのかを理解するために、休学を決断しました。

新しくチャレンジを始めたWeb広告代理店では、僕と同い年の学生でも想像を超える額を稼ぎ出していらっしゃる方もいて、こんな世界があるんだと知ることができ、良い経験になりました。

自分も負けてられないなと、朝7時から深夜24時まで仕事をして帰宅し、一日2,3時間睡眠で、土日も休みなしで半年間働き続けました。働くというのはこんなに大変なんだと感じた同時に、仲間と一緒に成果を出したり、喜びを共有するのは本当に楽しいなと思いました。

この経験を通して、自分がどんな人たちと働きたいか、何が得意で何が苦手か、何を将来目指していきたいのかが徐々に見えるようになりました。

新規事業の立ち上げへの参画、そこから得たマーケティング戦略への知見とは

スキルバ:なかなかそこまでの熱量をもって働く環境にはならないと思うので、良い経験ですね。その会社は半年間で辞められて、また別のチャレンジをされたのですか?

阿部氏:はい、クラウドソーシング系サービスの会社で、新規事業の立ち上げを行いました。入った初日から、自分でゼロからマーケティング戦略を組み立てて、考えて進めてと言われたので、わからないことだらけでしたが、事業を拡大させるために、ここでも毎日必死にやっていました。

スキルバ:なるほど。マーケティングをその会社で更に経験されて、成果を出されたのですね。そこでの学びはありましたか?

阿部氏:なにより実行することの大変さを学びました。正しい戦略を描いたり、考えたことを口だけで言うのは非常に簡単だと思います。

しかし、実際に実行するためには、色々な人を巻き込み、時間とリソースを投下して、手を動かしていく必要がありました。この実行が、何より重要である同時に、本当に難しいと感じました。

ひたすらヒアリングして調べて、考えて実行して、ということをスピード感を持って繰り返し、そこから成果を出していく難しさと楽しさを学びました。

スキルバ:その会社で数か月働かれて、次はどんなことをされていたのでしょうか?

阿部氏:実はその会社に入社し2ヵ月目位から、色々ご縁あって、フリーランスとして働くことも始めていました。

最初は、D2C洗剤メーカーのインスタグラムとECサイトの運用から始め、広告代理店での新規事業立案や人材系企業のM&A後のPMI業務など、様々な案件に携らせて頂きました。

休学して1年経った後に、大学には復学しました。復学後は、インターン自体の友人と会社を共同創業し、スタートアップやベンチャーのwebマーケティング支援や事業コンサルティングを行なっていました。

そして、改めて自分のスキルや関わる人の幅を広げるために、社会人になりたいと思うようになったため、就職活動も並行してやっていました。

Alphaktとの出会い

スキルバ:Alphaktに入ったきっかけは何でしたか?

阿部氏:昨年の12月に就職活動がひと段落し、卒業までの残された時間をどう過ごそうか考えていました。

もちろん、残り1年間、自分の会社だけでこのまま稼ぎ続けていくことも考えました。しかし、色々経験してきた自分を改めてメタ認知した時に、自分は全くマーケターではなく、単なる広告運用者であり、webマーケティングが少しできる学生でしかないなと思いました。

そこから、自分自身の現状に焦りを感じるようになり、フリーランスとしてもっと社会と接点を持って、個人のスキルを高められたらなと思い、色々と探していたところWantedlyで返信をいただいたのがAlphaktでした。

スキルバ:今携わっているプロジェクトは、阿部さんがAlphaktと関わる前に望んでいた自己成長に貢献できていますか?

阿部氏:はい。僕が求めていたのは自分の成長環境だったので、理想像に近いものに一歩一歩近づいているなと思っていますので、感謝しています。

スキルバ:更に成長できていると感じるポイントはどういうところですか?

阿部氏デジタルマーケティングの知識やスキルが格段に向上したというのもありますが、難易度の高いタスクを自分1人でもこなすことができるようになった点や、チームのマネジメントやモチベーション管理ができるようになった時に、成長したなと感じました。

スキルバ:これまでよりチームで働いている感覚があるんですね。

阿部氏:はい。自分の会社では社員が身内で構成されていただけでなく、案件の進行にも慣れていたため、適当なコミュニケーションやタスク管理でも成果を出せていたのですが、初対面のフリーランスの方々とチームを作って、クライアントと「いざ成果を出しましょう」となった時に、凄く難しいなと感じました。

最初は、コミュニケーションや仕事の進め方の部分で、一緒にプロジェクトで稼働している方に、かなりお叱りを受けました。そこから自分なりに意識して、どうやったらチームが上手く成果を出せるのかを考えて、行動に移していきました。

特にチームで働くという部分で成長したと思います。

チームに入った当初は自分がバリューを出すためにはどうしたら良いのか?ばかりで、自分だけにベクトルを向け、自分勝手に仕事していました。もちろん、それではチームとしてクライアントにバリューを出せず、かなり悩みました。

このままではまずいと凄く反省し、まず、チームへ自分の弱みやできないことなど自己開示を増やし信頼関係を築くことを始めると同時に、チームメンバーのバックグラウンドや性格、強み弱みをまず把握するようにしました。

そこから適切なオーナー、責任範囲の設定やメンバーのサポート、チームとしてのマイルストーンの設定など、自分だけに向いていたベクトルをできるだけ外に向けることにようにした結果、徐々にチームとしての成果が出始め、クライアントへのバリューを出せるようになりました。

他者の自己化を自然と意識できるようになったところが、成長できた点だと思います。

スキルバ:阿部さんのポジションは、クライアントの事業に必要なピースをその都度埋めに行く作業をしていらっしゃると思うので、広告以外のマーケティングオートメーション等のキャッチアップが大変だと思いますが、いかがですか?

阿部氏:キャッチアップはかなり大変でした。

元々広告運用とWebマーケティングが少しできる程度でしたので、業界でトップクラスの成果を出してきた方と対等に仕事していくだけでなく、かなり高い水準の成果が求められるクライアントの期待に応えるには、本当に自分のスキルと経験不足を痛感させる場面が多く、悔しさで寝れない日々が当初は続きました。

とにかく対等に渡り合っていくために、マーケティングや事業開発関連の書籍を200冊以上読み込んだり、専門家の方が記載してるnoteを徹底的に読み込んだりして、理論と知識をインプットしました。

また、貯めた知識を事業内に組み込むためにどうしたら良いのかを、事業上の数値と照らし合わせて仮説構築をし、毎日メモでアウトプットするようにしていました。

経験不足を圧倒的な知識量と仮説構築で補いにいくことを徹底することを意識していました。

スキルバ:でも裏を返せば、阿部さんのように、未知の領域に対して自分でキャッチアップしようと学んで、それを最終的にアウトプットするということを繰り返していけば、学生でも関係なく成果を出せると思いますか?

阿部氏:色々なビジネススキルがあるという前提はあると思いますが、その前提の下でキャッチアップできれば学生でもできると思います。

僕が感じたことは、経験と知識のかけ合わせだなということです。例えば経験があまりなければ、それを知識で補うというように、どちらかが欠けていたら、もう片方で埋めるように努力すれば成果は出ると思います。

将来的に何を目標としていくのか

スキルバ:これからの将来像や目標、夢はありますか?

阿部氏:理想の人物像が2つあります。1つ目はこの世に少しでも多くのものを残していく人物になることです。

僕の思想として、自分の人生で最後に死ぬ前に残るものは、自分のために集めてきたものではなく、自分以外のために与えてきたものだと思います。

あの世に持っていけるのは思い出くらいだと思うので、一つでも多くのものを、人に役立つものを残していけたらいいなと思っています。

その結果、僕が生まれる前と僕が死んだ後で、世の中や誰かの人生が、ほんの少しでも良い方向に進んでいてくれていたら、それで僕が生まれた使命は果たせるかなと思っています。

2つ目は今まで自分の人生に関わってくださった方々、全員に恩返しをしていくことです。人に助けられてここまできたので、「僕の人生に登場してきてくれてありがとう、これからもよろしく」と、いろんな形で感謝と恩返しをしていきたいです。

一人でも僕の人生に関わってくださった方が、幸せな気持ちを少しでも味わえるように、1で受けた愛は何億倍にして返せるような人物になりたいです。

こういう人間になるために日々努力していきたいなと思っています。

スキルバ:考え方もですが、そこまで言語化できていることが素晴らしいなと思います。その人物像に関しては以前からずっと思っていたことなのでしょうか?それとも何かきっかけがあったのでしょうか?

阿部氏:就職活動を通して、”幸せとは何か”をひたすら考えるようになりました。就職活動中は、肩書を気にしたり、年収を気にする方に出会うことが多かったのですが、そこで幸せとはなんだろうと考えました。

その結果、 自分にとっての幸せは、人の存在だなと。これまで沢山の人に助けられていますし、人がいればお金なんてなくてもいいんじゃないかと思えました。ひたすらした自己分析がきっかけだったと思います。

スキルバ:Alphaktからこういうサポートあったらいいなというのはありますか?

阿部氏:ナレッジが集約されているものがあったらいいなと思います。広告運用など、トピック毎にナレッジが纏まっていると助かります。Alphaktでは経験がない作業に携わったので、当初は本を読み漁ったりしていたのですが、遠回りしている感覚がありました。

例えば1時間でもいいので、知見を直接伺える機会をいただいて、あとは纏めてあるものを見て進めるといったような流れでできれば、経験したことがない作業でも誰でもできると思いました。

スキルバ:貴重なご意見ありがとうございます。
学生さんや、フリーランスを目指す方々に向けて何かメッセージはありますか?

阿部氏:ここに至るまでに色々と経験してきましたが、共通していることは、”同じコミュニティだけにずっと居続けないこと”です。

学生は、例えば同じサークルに入り浸ったり、同じバイトをし続けたり、外の世界を見る機会が本当に少ないと思うのですが、それに染まってしまうとそれが当たり前になってしまうと思います。

僕はインターンして、起業して、色々な方と出会う機会もあったので、例えば、何か呼ばれたら手を挙げておくということを繰り返しておくと、新しい出会いや、新しい価値観が生まれるんじゃないかと思います。

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この記事を書いた人
スキルバアカデミー編集部