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【実体験】フリーランスになるには?独立前に準備しておきたいことや案件獲得方法

クラウドソーシングやWeb会議システムの普及により、フリーランスという自由な働き方が注目を集めていますよね。

インターネット環境さえあればどこでも仕事ができるため、「会社員を辞めてフリーランスで働きたい!」という人も多いのではないでしょうか。

ところが、毎月給料が支給される会社員とは異なり、フリーランスは報酬支払いが不定期のうえ給料は実力次第なので、ハードルが高いと感じている人も少なくありません。

今回は、実際にクラウドソーシングを利用してフリーライターをしている私が、フリーランスで案件を獲得する方法、必要なスキルや準備すべき項目について紹介します。

フリーランスとは?個人事業主との違い

フリーランスとは、企業や団体など特定の組織に所属せず、個人で仕事を引き受ける労働のスタイルを指します。

具体的な働き方としては、クラウドソーシングで案件に応募する、ブログや動画配信で広告収入を得るなどさまざま。

また、企業から長期契約で業務委託を受けるケースもあり、その場合は仕事量によって金額に差はあるものの定期的に給料が支払われます。

個人事業主との違い

個人事業主とフリーランスの大きな違いは、開業届を税務署へ提出しているかどうかという点です。

個人事業主とは、株式会社や法人を設立せずに税務署へ開業届を提出し、個人で事業を営むことを意味します。

一見同じ意味を持つ言葉のように捉えられますが、個人事業主は法税上の区分なので、フリーランスのような働き方を指す言葉ではありません。

個人事業主、個人、法人など税務上の区分を問わず、特定の組織に属していない場合はフリーランスと名乗ることが可能です。

フリーランスになるには?

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案件を獲得するコツ

自分のスキルや得意分野を知る

クラウドソーシングでは幅広い分野の案件が募集されていますが、むやみやたら応募しても案件を獲得することは難しいのが現状です。

効率的にクライアントとマッチングするためには、まず自分の得意分野を知ってスキルや知識を活かせる仕事を探しましょう。

例えば、一口に「ライター」と言っても、美容、医療、ビジネス、ペット、旅行、金融、エンタメなど扱うジャンルはさまざまです。

また、初心者でも取っ付きやすいブログライター、SEOの知識を要するSEOライター、物語を考えるシナリオライターなど、ライター自体にも複数の種類があります。

フリーランス向けセミナーを受講する

フリーランスになりたいからと言って、必ずしもフリーランス向けのセミナーを受講する必要はありませんが、セミナーの受講は人脈づくりに役立ちます

セミナーや交流会といったフリーランス向けのイベントでは、同業種・異業種問わずフリーランスで活躍する人や経営者が集まります。

イベントでの出会いがきっかけとなって案件獲得に繋がるケースもあるため、人脈を広げるためにも積極的にセミナーへ参加しましょう。

具体的な案件獲得方法をご紹介

クラウドソーシングを利用する

フリーランス初心者におすすめの案件獲得方法は、「Cloud Works」や「Lancers」といったクラウドソーシングサービスを活用することです。

クラウドソーシングサービスでは、多くの企業がさまざまなジャンルの案件を募集しているため、きっと自分の得意分野を活かせる案件に巡り合えるはず。

さらに、クラウドソーシングサービスを仲介することにより、顔が見えない相手との金銭のやり取りも安心して行えます。

ブログやホームページを開設する

ブログやホームページを開設して自分自身を売り込むことで、活動内容を多くの人に知ってもらい、案件獲得に繋げることが可能です。

また、クラウドソーシングで案件に応募する際にも、ポートフォリオの提出を求められる場合があるため、ブログやホームページをあらかじめ用意しておきましょう。

経歴、過去の実績やポートフォリオ、サービス内容、料金体系を記載のうえ、クライアントが見積もりを問い合わせしやすい環境を整えてください。

SNSを通じて営業活動をする

仕事専用ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下:SNS)アカウントを作成するメリットは、SNSを通じて経営者や同業種のフリーランサーと繋がれるという点です。

フリーランス向けセミナーを受講する」で述べた通り、人脈づくりはフリーランスで活動するうえでとても重要になります。

さらに、SNSのDM(ダイレクトメッセージ)機能により、クライアントから気軽な相談を受けやすいというメリットもあります。

フリーランスに向いている職種一覧!未経験でもなれるか

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ITエンジニア

ITエンジニアにはさまざまな種類が存在し、システムエンジニアやプログラマー、Webエンジニアなど仕事内容によって名称が変わります。

専門的な知識を要するので未経験者は案件獲得が困難なため、組織に所属しながらプログラミングを勉強した後、独立に向けて準備を行うというプロセスが現実的でしょう。

ライター

ブログライター、SEOライター、シナリオライターのほか、コピーライティングやレビュー・口コミ作成もライター職として扱われます。

なかでも、ブログ記事執筆やレビュー作成は初心者でも案件獲得しやすいため、まずは難易度の低い執筆からはじめてみてください。

Webデザイナー

Webサイトのデザインや制作を担当するWebデザイナーは、IllustraterやPhotoShopなどソフトを使いこなし、さらにHTML・CSSといった言語を習得していなくてはなりません。

未経験者はいきなり案件を獲得するのが困難なので、企業などの組織に所属して実績を積み、ポートフォリオサイトを作成することをおすすめします。

SNS

「Twitter」や「Instagram」などのSNSで高い影響力を持つインフルエンサーは、情報発信により多額の広告収入を得ることができます。

センスさえあれば誰でもインフルエンサーになり得るため、フリーランス初心者でも取っ付きやすい職種といえるでしょう。

フリーランスに必要なスキルは?活躍できる人の特徴

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自己管理スキルがある

常に上司が仕事の進行度をチェックしてくれる会社員とは異なり、フリーランスは自分の仕事に責任を持って納期までに納品しなくてはなりません。

「Notion」「Trello」「asana」などのタスク管理ツールを活用し、仕事量や進行度合いを可視化しながら仕事を進めることをおすすめします。

また、自分の裁量で仕事量を調整する必要があるため、プライベートと仕事のバランスを考えながら受注するようにしましょう。

臨機応変に対応できる

フリーランスで活躍する場合、不特定多数のクライアントから案件を受注することになるので、各クライアントのスタイルに合わせて仕事をする臨機応変さが求められます。

例えば、企業によって使用しているツールが異なったり、作業から納品までの段取りが違ったり、自分のやり方を貫き通すことは正直難しいでしょう。

ただ、さまざまなクライアントと一緒に働くことで新しい知識を得られるので、前向きに捉えて柔軟に対応できる人はフリーランスに向いていると言えます。

コミュニケーションを取れる

Web会議システムの普及によりオンラインミーティングを行う企業も増えていますが、気軽なやり取りはチャットツールを利用することが多いはず。

チャットツールは迅速な対応が可能となる一方、誤解を与えやすかったり、意味が伝わらなかったり、読み落としがあったりしがちですよね。

お互いに気持ちよく取り引きを行うためにも、端的な文章を作成できるコミュニケーションスキルを身につけておくとよいでしょう。

自己評価・改善ができる

フリーランスでは勤務態度を評価してくれる上司がいないため、自分自身で評価を行い改善点を探らなくてはスキルアップに繋がりません

自分の仕事を客観視したうえで、素直に欠点を受け入れられる自己評価・改善スキルが重要になるでしょう。

一部のクラウドソーシングサービスでは評価システムを導入しており、クライアントが仕事を評価してくれる場合もあります。

フリーランスになる前に!独立前に準備すること

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  • クレジットカード・ローンの見直し
  • 生命保険の見直し
  • 事業用の通帳を開設
  • 事業用メールアドレスの作成
  • インターネット環境の整備

クレジットカード・ローンの見直し

フリーランスは収入が安定しておらず、個人事業主と同じような扱いを受けるので、クレジットカードやローンの審査が不利に働くことがあります。

一方、会社員はクレジットカードやローンの審査に通りやすいため、独立する前にあらかじめ与信審査を通過しておきましょう。

生命保険の見直し

独立して収入が不安定になると、会社員のころは負担なく払い続けられた生命保険金が、収支を圧迫してしまう可能性があります。

月々の支払い金額と保障内容を見直して、収入が不安定であっても支払いを続けられるか確認してください。

事業用の通帳を開設

フリーランサーは収入や経費を把握して確定申告を行う必要があり、お金の管理をすべて自分で担わなくてはなりません。

プライベート用の口座と一緒にしてしまうと、事業による支出と生活費が一緒になってしまうため、別に事業用の通帳を開設することをおすすめします。

事業用メールアドレスの作成

クライアントからの問い合わせ、連絡手段としてメールを使用することになるので、必ず事業用のメールアドレスを作成しておきましょう。

プライベート用のメールと一緒にしてしまうと、クライアントからの大切なメールが埋もれてしまう可能性があります。

インターネット環境の整備

フリーランスはインターネットを利用した仕事がメインのため、インターネットのセキュリティ、安定性、通信速度は仕事のパフォーマンスにも繋がります。

在宅で仕事をこなす場合は安定性の高い光回線、カフェやコワーキングスペースを利用するときはポケットWi-Fiと、状況に応じてインターネット環境を使い分けるとよいでしょう。

手続きは必要?会社を辞めたらやるべき4つの項目

1.社会保険から国民保険へ切り替え

退職から14日以内に社会保険から国民保険へ切り替える必要があるため、以下の持ち物を持参のうえ最寄りの市区町村役場の国民健康保険窓口で手続きを行ってください。

また、退職から20日以内であれば「任意継続被保険者制度」が適用可能で、在職中と同じ健康保険の被保険者資格が適用されます。

  • 個人番号(マイナンバー)が確認できる書類
  • 印鑑
  • 身分証明書
  • 職場の健康保険をやめた証明書(資格喪失証明書や扶養削除証明書)
  • キャッシュカード

2.厚生年金から国民年金へ切り替え

厚生年金から国民年金への切り替え手続きは、退職した日から14日以内に行わなくてはなりません。

下記の必要書類を用意して、最寄りの市区町村役場の国民年金窓口へ足を運んでください。

  • 年金手帳
  • 印鑑
  • 身分証明書
  • 退職を証明する書類(離職票や退職証明書)

3.開業届の提出

フリーランスで継続的な収入が見込める場合、確定申告で青色申告を希望する場合は、開業届を開業から1ヶ月以内に提出する必要があります。

開業届は税務署や市区町村役場、または国税庁ホームページから入手可能で、税務署の窓口や郵送、国税庁のオンラインサービス「e-Tax」から提出できます。

4.青色申告承認申請書の提出

青色申告で確定申告を行う場合は、青色申告承認申請書を開業日から2ヶ月以内に提出しなくてはなりません。

青色申告承認申請書は税務署で直接入手できるほか、国税庁ホームページからもダウンロードが可能です。

まとめ

フリーランスとは、特定の組織に所属せず個人で仕事を請け負う働き方を指し、時間や場所に拘束されることなく自由に働けます。

ITエンジニア、ライター、Webデザイナー、SNS運営者(インフルエンサー)はインターネット環境があれば業務可能なため、フリーランスに向いていると言えるでしょう。

なかでも、ブログライターやSNS運営者は未経験でも取っ付きやすいため、フリーランス初心者にもおすすめです。

安定した生活よりも刺激的な毎日を求める人は、ぜひフリーランスへの移行を検討して、組織に縛られない自由なライフスタイルを手に入れてください!

この記事を書いた人
スキルバアカデミー編集部